シンガポールからマラッカへバスで国境越え|出入国の流れと観光・グルメ

旅

2025年3月、シンガポールからマレーシアのマラッカへ、高速バスで陸路の国境越えをしました。

この記事では、クイーンストリートのバスターミナルからの乗り方、出国・入国の手続きの流れとかかった時間、マラッカでの両替、2泊して食べたローカルフードと回った観光地をまとめます。

【シンガポール・マレーシアひとり旅シリーズ(全5回)】

※初めての方は第1回から読むのがおすすめです。

 

今回の旅で一番やってみたかったことが、シンガポールからマレーシアへ陸路で国境を越えることでした。

日本にいると、国境を徒歩やバスで越えるという経験は決してできないもの。
飛行機で別の国へ行くのとの違いを知ることに、わくわくしながら当日を迎えました。

クイーンストリートのバスターミナルから、マラッカ行きのバスに乗る

国境越えは渋滞が発生したらかなり延着する、とどなたかの記事を読んだので、朝早めの便で出発することにしました。

ホテル最寄りのチャイナタウン駅からジャランベサール駅へ。

そこから徒歩5分ほどで、クイーンストリートバスターミナルに到着しました。

7:15発のバスを予約しており、早めに向かったのですが、窓口が開いたのは15分前でした。

夜明け前の街並みに旅情を感じつつ、待ちぼうけ。

夜明け前のクイーンストリート・バスターミナル周辺の街並み

受付でマレーシアの入国申告を済ませているか尋ねられたので、スマホで登録済画面を見せると、すんなりバスへご案内。バスは指定席なので、自分の席を探して出発を待ちます。

車内はゴージャスで快適でした。

バスでの国境越え|シンガポール出国とマレーシア入国の流れ

バスで一時間ほど走ったところで、国境らしき場所に到着しました。

パスポートを持って、全員でぞろぞろと建物へと向かいます。

このあたりは慣れている人が多いみたいなので、後ろをついていけば大丈夫でした。

出国手続きは無人ですべて機械で行います。パスポートを読み取って終わり、みたいなあっけなさ。

私たちのバスグループしか人がおらず、渋滞どころか待ち時間0でさくさく進み、再びバスに乗車。

バスの窓から見たシンガポールとマレーシアの国境の橋と海

遠くにマレーシアの街を見つつ国境の橋を走ること10分足らず、マレーシアの入国手続きへ。

荷物を全部持ってバスを降ります。

こちらも無人のゲートを通過後は、荷物の検査。数名のスタッフさんが待機してました。

保安検査っぽい場所は、かなり規模が小さく驚きました。駅の改札?ってくらい小規模。

そしてものすごくアットホーム。

私たちが使うゲートをなぜか箒で掃き掃除をしていて、こんもりと積まれたゴミを避けつつ通らなければならないという……人が来たからいったん手を止めようとかはないんですね。日本ではなかなか見ない光景で新鮮でした。

あまりにあっけなく出国・入国とも完了。

正味30分かからなかったような。体感では10分ほどです。渋滞とは一体…。

朝早めだと越境は待ち時間0だったので、ストレスなく行きたい人にはおすすめです。

マラッカに着いてすぐ両替へ(両替所は昼休みに注意)

途中でトイレ休憩を挟みつつバスは順調に進み(たぶん。寝ていたので覚えていません)、昼前にマラッカに到着。

降ろされたのは、予約票に書いてあった降り場とは違う、少し離れた大きなホテル(たしか「ハッテンホテル(Hatten Hotel Melaka)」)の前でした。乗客全員がそこで降ろされます。運転手さんの勘違いだったのでは…と今でも思っています。

お日柄も良く、炎天下と言っても差し支えのない青空の下、スーツケースを抱えてポツンと佇む私には一つ問題が。

マレーシアのお金持ってない。

昼前なのに、お金ないからごはん食べられない。

正確にはカードが使えるお店では食べられるけど、使えないところでは食べられない。

まずは両替が必要。

ようやく働き始めたスマホの出番です。

両替所を検索したら、レートが安くておすすめ、とあった場所まで徒歩20分。

20分? この真夏のような暑さの中を?

しかもその両替所はお昼休憩をはさむので、あと35分で窓口が閉まる。

ここを逃すと、再び両替所が開く15時になるまで無一文。

Googleマップに従っても道に迷う自信はある。

だから、もう死ぬ気で行くしかない。

のんびりと観光を楽しむ人々の間を縫い、時には追い越し、オランダ広場も横目に通り抜け、スイカジュース飲まない?と声をかけてくれるおっちゃんをスルーして、猛ダッシュ(心の中で)。

汗だくで両替所に辿り着きました。閉まる10分前! 私頑張った。

前の人が両替している間に息を整え、無事に余ったシンガポールドルと日本円をマレーシアの通貨・リンギットに両替できました。

オランダ広場前の川沿いでスイカジュース

その後は来た道を戻り、再びにこやかに声をかけてくれるスイカジュースのおっちゃんのお店で一休みすることに。

氷水に浮かんでいるスイカの中から、好きなスイカを一つ選んでジュースにしてもらいます。

お支払いは現金で。両替出来て良かった。

マラッカのオランダ広場前の川沿いのお店のスイカジュース

スイカというよりウリっぽい形。味はスイカでした。甘さと冷たさが沁みる。

オランダ広場前の川沿いのお店なので、景色も楽しみつつしばし休憩。

マラッカ川沿いのカラフルな建物

新味香沙爹屋(Sun May Hiong Satay House)のサテー

お昼ごはんは、今日から2泊する予定の宿のオーナーさんおすすめのサテーのお店「新味香沙爹屋(Sun May Hiong Satay House)」へ。サテーは、東南アジア地域で食べられている焼き鳥風の串焼きです。

マラッカの新味香沙爹屋(Sun May Hiong Satay House)の店先とSATAYの看板

マラッカでは民泊を選びました。

そこのオーナーがとても親切でフレンドリーな方で、予約日前日にLINE経由でチェックイン時間を尋ねるついでに、マラッカでお昼を食べるならここ!といくつかおすすめを送ってくださったうちの一つです。

新味香沙爹屋のサテーとお米のかたまり、きゅうりと玉ねぎ、ピーナッツのタレ

焼き鳥10本は食べすぎ?と思ったけど、小ぶりなので余裕でいけました。何ならその倍でも大丈夫な気がします。

サテーに甘いタレをつけて食べるのが絶品。

お店の方もフレンドリーで、黙々と食べていると「美味しい? ウチのタレはパイナップルが入ってるのよ」と教えてくれました。美味しいです、ありがとうございます。

白い物はごはん(米)です。日本の米とは別物です。

マラッカの宿は民泊に

チェックイン時間が近くなったので、宿泊先へ。閑静な住宅街の中に建つ一軒家でした。

オーナーと無事合流。3部屋あるうちの1つはイタリア人女性が使ってるから、残り2つのうち好きな方使っていいよ、と選ばせてもらえたので小さい方をチョイス。

大きい方じゃなくていいの?と確認されましたが、小さくても窓が付いてる方がいいです。

あとは共有スペースの案内と使い方。民泊はキッチンと洗濯機が付いているのでありがたいですね。

その後は45分ほどかけてマラッカの観光案内とおすすめの飲食店など……以上全てが英語、私リスニング頑張った。

一応調べてはいたけどスルーしていた、クルージングがおすすめとのこと。

荷物を置き身軽になってから有名な観光地・オランダ広場へと再び向かいましたが、人多いですね。

雰囲気だけ味わってから部屋に戻って間もなく、叩きつけるような激しい雨が降り始めました。これがスコール。

マラッカで食べたローカルフード(カヤトースト・ニョニャラクサ・チキンライスボール)

マラッカでは観光もですが、食に重点を当てたいと考えていました。

到着日のサテーと合わせて、4つのローカルフードを楽しみました。スイカジュースも入れると5つですね。

「AH MA HO LIAO」のカヤトーストセット

AH MA HO LIAOのカヤトーストのセット

宿からテクテク歩いて向かった朝ごはんは、冷たいバターを挟んだカヤトーストのセット。朝っぱらからバターの塊を食べるの?と恐る恐る口にしたら……すごく美味しい。甘いコーヒーにとても合います。

コーヒーはテーブルに運ばれた時点で零れてました。私は初めてソーサーの正しい使い方を知りました。

目玉焼きもぐしゃぐしゃに混ぜてからすくって食べるのですが、いいですね!

リピートしておけば良かった、もう一度行きたいお店。

「啡一般茶室」のニョニャラクサ

啡一般茶室のニョニャラクサ

シンガポールかマレーシアのどちらかでラクサを食べてみたかったのです。加えてニョニャ料理(プラナカン料理)も食べてみたかったので、この二つが同時に味わえるニョニャラクサを食べました。

ココナッツミルクベースのスパイシーな麺です。見た目に反して軽い食感、食べやすい。

ドリンクを「レモンジュースの砂糖抜き」にしたら、ただのレモン水でした。

それはそうだ、ここのところずっと甘い飲み物ばかりだったので口の中がさっぱりします。

「和記鶏飯」のチキンライスボール

和記鶏飯のチキンライスボール

フォトジェニックなチキンライスボールのお店で、少し早めの夜ごはんを食べました。人気のお店で少し待ちましたが、繁忙期ほどではなかったと思います。

お店の方も心得ているのか、「チキンライスボール何個?」「飲み物は何頼む?」みたいな注文の仕方。

同じチキンライスでも、シンガポールで食べたのとは全然別物ですね。どちらも美味しかったです。

マラッカ観光はGrabで回るのが便利(片道173円のことも)

Grabタクシーをフル活用して、観光地を巡りました。アプリを使ってタクシーを呼ぶ際、来てくれるタクシーの候補が金額とともに表示され、その中から一つを選ぶのですが、どのタクシーも安いのです。

片道173円とか、そんなにお得な金額で送ってもらって逆に大丈夫かなと余計な心配をしてしまうレベル。

私が乗せてもらったタクシーの運転手さんは全員男性でしたが、年配の人ほど饒舌で気軽に話しかけてくれますね、英語で。「こちらの言葉でありがとうは『テリマカシ』っていうから使って」と教えてもらい、タクシーから降りる際にお互いに「テリマカシ」と言い合って別れました。カタカナ発音でいいので行く先々で連発しておきました。

オランダ広場(朝は人が少なく写真が撮りやすい)

朝の人が少ないマラッカのオランダ広場

言わずと知れた有名どころ。

日中は人と音楽でごった返していましたが、朝ごはんを食べに行く途中に通ると閑散としており、じっくり建物を見放題、写真撮り放題でした。

マラッカ海峡モスク(水上モスク)の服装と入り方

マラッカ海峡モスク

モスクは、イスラム教徒の礼拝時間を避ければ、無料で入ることができます。

宗教施設に観光気分で入っていいのかな?と思わないでもないですが、興味がありすぎて行かずにはいられない。

モスクに入るにはドレスコードがあって(肌を露出しないとか、女性は髪の毛を隠すよう頭を覆わなければならないとか)、たいていの所は無料でローブやフードを貸し出していますが、こちらは有料。

ショルダーバッグの上からローブとフードを被ったのですが、なんだかずんぐりむっくりしててマトリョーシカっぽくなりました。スリムに着こなしたかった。

この日は人も少なく、海の美しさと合わせてのんびりと良いひと時を過ごしました。

どこのモスクもそうですが、礼拝所が荘厳で美しすぎます。大きすぎてスマホのカメラじゃ収まりきらない。

イスラム建築って凄いですね、圧倒されます。

ちなみにマトリョーシカなのに(顔しか見えない)、どこ行っても日本人?て聞かれるのはなぜなんでしょうね?

挙動不審なんですかね?

サンチャゴ砦(ア・ファモサ)周辺

サンチャゴ砦(ア・ファモサ)の跡

別名サンチャゴ砦、要塞の跡地です。

ここは人が多い。団体客っぽい人たちと個人旅行客が入り交じり、のんびり観光という気分はなかったです。

誰だこのおっさん、と思ってあとで調べたら、フランシスコ・ザビエルさんでした。

フランシスコ・ザビエルの像

マラッカ・リバークルーズ(料金と払い方の注意)

マラッカ・リバークルーズの船から見た景色

宿のオーナーおすすめのクルージング。

35MYR(マレーシアリンギット)で乗れるよと言ってたのに、値上がりしたのか実際は38MYRでした。

現金で払おうと50MYR札を出したら、額面が大きいからダメとまさかの受け取り拒否。カードで払いました。

高額紙幣をさっさと手放したかったのに失敗。

タイミング良く出発間近だったようで、「日本人か?ここ座れ」と3列シートのうち2席を日本人らしき方が座っている席の空いたところを指差されましたが、拒否して別の席に。

英語は話せなくても、海外一人旅中に日本語をあまり聞きたい気分ではないのです。

前日のスコールのせいか川は濁ってましたが、座ってるだけで景色が移り変わっていくのはいいですね。

川の両側の建物がこれまたフォトジェニックで、座っていても忙しかったです。

川を折り返してからの帰り道は途中下車が可能だったので、まったりとオランダ広場まで歩いて戻りました。

 

宿に戻ると、オーナーが共有スペースをルンバに掃除させながらソファで寛いでいました。

「今日一人新しい旅行者が来たよ。明日はクアラルンプールに向かうんだろ、バスセントラルまで送ってあげるから時間教えて」と。

親切! タクシーで行くつもりだったのでありがたく思いつつも、時間はまだ決めてないんだよね、としばし迷う。

お昼ごはん食べてからクアラルンプールに向かってもいいかなと考えていたところだったのですが、送ってもらうのなら中途半端な時間より早い方がいいかなと10時にお願いしました。

マラッカは陽気で親切な人ばかり、良い思い出がたくさんできました。

 

陸路の国境越えでよかったこと・気をつけたいこと

よかったこと

  • 朝7:15発のバスにしたら、出国も入国も待ち時間ゼロ。手続きは全部で30分かかりませんでした
  • 車内はゆったりしていて快適。指定席なので席取りの心配もありません
  • 慣れている乗客が多いので、後ろをついていけば迷いません

気をつけたいこと

  • 予約票には「出発の1時間前には乗り場へ」とありましたが、窓口が開いたのは出発の15分前でした。早めに着いても、しばらく待つことになります
  • マレーシアの電子入国申告(MDAC)は先に済ませておきましょう。乗る前の受付で、登録済みの画面を確認されました
  • 降り場は予約票と違う場所になりました。当日変わることがあるので、着いてからの移動手段(Grabなど)を考えておくと安心です
  • 着いてすぐ使えるリンギットの現金を少し用意しておくと安心です。両替所は昼休みで閉まることがあります
  • 荷物は1人1個・20kgまで。予約の変更やキャンセルはできないチケットでした
  • 50リンギット札は、クルーズの窓口で受け取ってもらえませんでした。小さいお札があると安心です

シンガポール→マラッカのバスの基本情報

  • 乗り場:クイーンストリート・バスターミナル(MRTブギス駅A出口から歩いて約300m。ジャランベサール駅からも歩いて5分ほど)
  • 乗ったバス:707 Inc(7:15発)
  • 料金:大人28シンガポールドル(2025年3月)
  • 予約:BusOnlineTicket(英語のサイト)で事前に予約
  • かかった時間:朝7:15に出発して、昼前にマラッカに到着
  • 降りた場所:予約票ではマラッカの町なかのホテル「Casa Del Rio」前でしたが、実際は少し離れた「ハッテンホテル(Hatten Hotel Melaka)」の前(たしか)
  • 入国申告:マレーシアの電子入国申告(MDAC)が必要(シンガポール国籍の人などは不要)。着く日の3日前から、マレーシア入国管理局の公式サイトで登録できます

バスの時間や料金は変わることがあるので、予約のときに確かめてください。

この旅の全体像や感想は、まとめ記事に書いています。

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